2010年10月30日土曜日

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《真のチャンピオンを求めて》
 中央と地方の垣根がもっとあった時代。数多くの名馬たちがJRAに転厩しなければ、あるいは地方競馬に転厩しなければ使いたいレースに使えない、そんな時代があった。しかし、競馬の国際化とともに中央、地方の垣根は少しずつ低くなり、とうとう地方競馬も来年の東京大賞典は国際G�としてリニューアルすることになった。古い時代を知るホースマンたちには隔絶の感があるだろうと思う。  それによるプラスの部分とマイナスの部分と、ともにあるのだろうが、ファンの願いはひとつ。真のチャンピオンを決めるレースを見たいということにつきる。外国馬であれ、内国産であれ、強い馬が強い競馬を見せてこそ競馬の真骨頂がある。感動を呼んだ一昨年のウオッカ=ダイワスカーレットの天皇賞のように。あるいは、昨年の東京大賞典でサクセスブロッケン=ヴァーミリアンの死闘、カネヒキリの復帰を飾ったJCダートなどなど。3連単の登場で、とかく配当ばかり騒がれるが、競馬の面白さ、醍醐味はやはりここにつきる。でなければ、これだけ多くの人々が長い間競馬を愛し続けられるわけがない。

《傾向は明確》
 過去9回の戦い。クラシック、スプリントの傾向ははっきりしている。クラシックは9回の競馬のうち、3連覇が2頭、連覇が1頭、計まだ4頭しかその栄誉をつかんでいない。逆にスプリントは連覇したのが1頭だけ。ただし、ブルーコンコルドが連覇した平成17年、18年はそれぞれ名古屋1400と川崎1600〔JBCマイルとして施行〕で、本来のスプリントとは別扱いもできる距離、条件だけに例外視もできる。ほとんど新しい顔が勝っているということだ。
 なぜか。ひとつには層の厚さの違いだろう。短距離路線の方はめまぐるしくトップが入れ替わる厳しい状況。中央からは芝の短距離で走れる馬がダートにも参戦することも多いが、逆にダート中距離では芝の中距離活躍馬が参戦することはほとんどない。力の違いがはっきりしてしまい、チャレンジする顔ぶれが決まってしまうからではと。そしてもうひとつ。JBCクラシック、スプリントは地方馬で優勝したのは平成19年スプリントのフジノウェーブだけ。いかに中央の壁が厚いかということだ。その壁が突き崩せるのかどうかも今年の焦点になる。

船橋競馬場 第10回JBCクラシック(JpnI)
11月3日(祝・水)15時35分発走  サラ3歳上 船橋ダート左1800m
出走予定メンバー14頭(騎乗予定騎手は10月27日現在)


※クリックすると前5走の柱が別ウインドウで開きます。

☆JBCクラシックの展望☆
 船橋1800mというのが今回の条件。ごく普通に考えて、船橋では最も「まぎれ」の少ない距離だろう。地方競馬に慣れないJRAのジョッキーも船橋は乗りやすいという。力通り、真っ向勝負が望める条件だ。

■堂々主役フリオーソ
 今回の主役を務めるのがフリオーソだ。今春帝王賞ではひと皮剥けた強さを披露。夏を越した前哨戦の日本テレビ盃も完勝で、磐石と思える態勢で臨む。何より強敵が不在なのが強気になれる要因だ。カネヒキリは引退、サクセスブロッケン、ヴァーミリアンは回避。風が吹いているのを感じる。3歳時ジャパンダートダービー勝ちは2分02秒9。これだけの能力がありながら自分のリズムで走れない時の弱さを見せてきた馬。天敵ヴァーミリアンに連敗を重ねていた時のイメージからすると、帝王賞で直線先頭に立ったときもまだ信じられぬ思いもあった。そこからまたひと伸び。潜在能力を見せたJDDから時間がかかったが、これが自分のリズムで走ることを突き詰められたということなのだろう。  今回地元1800m。自分のリズムをつかみきったフリオーソには何も問題はない。マークされる立場は確かだが、自信を持って走れるはずだ。クラシック10年目にしてJBCが新たな時代を迎えるその節目に、新たなチャンピオンが船橋から誕生する可能性は高い。

■巨星誕生かシルクメビウス
 強敵はやはりJRA勢。ヴァーミリアンらが回避してやや小粒感はあるが、これから巨星になれる可能性を秘めた馬がシルクメビウス。タイトルはまだ2つだが、3歳時ジャパンダートダービーとJCダートで、ともに2着。ダートで常に35〜36秒台の末脚を使う爆発力はチャンピオンホースにふさわしい。特に前走はあのカネヒキリを引き離した文句なしの白星で、世代交代を大きくアピールした。強みは若さという伸びしろ。初コースになるが、スパイラルの船橋1800mなら不安はあるまい。目標はフリオーソとはっきりしているだけに競馬も進めやすい。直線の勝負に賭ける。

■崩れはないスマートファルコン
 スマートファルコンはダートグレード10勝の実績。常に安定した先行力を見せて、ここまでこつこつ積み上げてきた。前走と同じ距離の前哨戦、日本テレビ盃でフリオーソに完敗しただけに勝ちまではどうかだが、前々で運べれば大きく崩れることはないはず。馬場が軽くなってのスピード勝負が理想。フリオーソが差し馬の存在を気にしすぎ、動きづらい状況が生まれると粘り込む可能性がある。

■上昇注目オーロマイスター
 上がり馬オーロマイスターも不気味だ。ダート路線転向後5勝。南部杯は一線級相手でやや厳しいかと思われたが、エスポワールシチー相手に堂々の勝ちっぷり。しかも、あのメイセイオペラのレコードを破っての白星だから価値がある。船橋は初めて、メンバーもグンと厚くなったが、楽しみな馬が出てきた。

■残るJRA馬は
 アドマイヤスバルはここに入ると一枚落ち。善戦までだろう。ラヴェリータは牝馬同士ならともかく、牡馬相手では前走が精一杯。コース経験の強みを生かしてどう食い下がるかだ。

■末脚一閃セレン
 残る地方勢では切れ者セレンが虎視眈々ビッグタイトルを狙っている。昨年の東京大賞典で直線デッドヒートを繰り広げるサクセスブロッケン、ヴァーミリアンらに猛然と迫った脚は忘れられない。まだ交流戦で超一流相手に勝ったことはないが、混戦になればなるほどその存在感は増す。無欲の差しが決まる可能性はなくはない。

■残る地方馬は
 このほかでは一昨年の日本テレビ盃でフリオーソを降したことがあるボンネビルレコード。さすがに8歳馬で上積みはないが、あの走りができれば可能性は残す。今季も好調だ。3歳マグニフィカではまだ荷が重いか。他地区からは南部杯健闘のグランシュヴァリエだが、さすがにこの相手では恵まれて入着まで。アクシデントを除けば、まず実績、力通りの勝負になる。

船橋競馬場 第10回JBCスプリント(JpnI)
11月3日(祝・水)14時50分発走  サラ3歳上船橋ダート左1000m
出走予定メンバー14頭(騎乗予定騎手は10月27日現在)


※クリックすると前5走の柱が別ウインドウで開きます。

☆JBCスプリントの展望☆
 過去9回を重ねたJBCスプリントだが、1000mで行われるのは実は初めて。しかも新潟のような芝の直線でもなく、普通にコーナーのある1000m。とにかくスタートダッシュにつきるレースになることは間違いない。船橋のレコードは57秒5。このクラスなら雨が残れば、それを上回る記録も出る可能性は十分。時計通りのスピード決着が濃厚。

■新星登場サマーウインド
 注目はやはりJRA勢。クラスターカップ、東京盃の1200重賞を連勝したサマーウインドが最有力。特にクラスターカップは一旦下がりながら再び差し返す味な内容で、一介の逃げ馬でないことを証明した。スタートそのものより、二の脚の速さに特徴。ここまでダートは連対100%。番手でも競馬ができる安定性の高いタイプだ。上位は計算できる有力馬。

■実績光るスーニ
 昨年の名古屋JBCスプリントを含め、これまで重賞5勝のスーニは、このメンバーなら実績最上位は間違いない。ただし、今季2戦は実績、潜在能力からすれば不満の残る内容。どこまで立ち直っているかがポイントだ。そして今回はふだんよりさらに忙しい1000m。リズム良く流れに乗って競馬ができるかどうか。スタートが大きなウエイトを占める。

■混戦で浮上ミリオンディスク
 初タイトルは昨年暮れのカペラSと時間はかかったが着実に力をつけてきたのがミリオンディスク。サマーウインドには2戦続けて完敗だが、6月の北海道スプリントCをレコード勝ちで圧勝したようにスピード能力は高い。スタートを決めて前で流れに乗れればチャンスは出るはず。

■大井の韋駄天ブリーズフレイバー
 今年3月の時点で、すでに大井1200mを1分11秒0で楽勝したブリーズフレイバー。以後地元1200は連続して11秒台と持てるスピードを見せつけている。やや単調なタイプは確かだが、逆にそれだけ単純なスピード勝負、時計勝負には最適ということ。初コース、輸送をどうクリアするかだけだが、能力はいきなりここでも通用する。

■地力は確かノースダンデー
 昨年のJBCスプリントを4着と好走したノースダンデーが満を持して地元で待ち受ける。今年2戦はひと息及ばなかったが、それでも3、2着。特に休み明けのさきたま杯好走が地力の証だ。1000mがベストというタイプではないが、常に安定して走れる馬でエンジンがかかれば浮上して不思議ない。

■その他は
 JRAのメイショウバトラーはクラスターC、南部杯とここ2戦は善戦しているが、さすがに上積みはもうない。恵まれて入着だろう。東京盃でハナを切ったこともあるポートジェネラルのダッシュ力、力をつけてきたナイキマドリードに、今年正月に同距離の船橋記念を勝ったスリーセブンスピンなど伏兵多数。ひとつのミスが致命傷となる距離だけに、枠順、スタートの出ひとつが、大きく運命を分けそうだ。ラブミーチャンは回避の予定。


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