第12回ＪＢＣクラシック
11月5日（月）川崎競馬 第11Ｒ 20時00分発走 サラ３歳以上 地方・中央選定馬 定量 左回り2100ｍ
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絶対王者スマートファルコンが引退し、古馬路線は頂点を目指す馬たちが群雄割拠だが、今回は有力馬たちが、久々のレースで更に混戦。ヴァーミリアンの弟ソリタリーキングがここにきて台頭。兄同様、古馬になってからの成長著しく、勢いに乗って頂点に立つか、トランセンドが再び輝きを取り戻せるか、王者に迫ったワンダーアキュート、フェブラリーＳを勝ったテスタマッタ、７歳になりますます盛んなシビルウォー、的場文男Ｊで復活を果たしたマグニフィカが波乱を演出するか…どこからでも狙える実に興味深い一戦だ。
■復権を目指し再始動 トランセンド
 ▼今年２戦は本来の走りが見られないトランセンド。フェブラリーＳは外枠から先行策がとれず、ドバイはハイラップの逃げで展開も厳しく息の入らない競馬だっただけに、２戦だけで軽視はできない。今回は７ヶ月ぶりの実戦だが、鉄砲は利くタイプで多少出が悪くても思い切って先行できそうな外枠。あっさり勝っても驚かない。復権なるか。 |
■目覚めた良血馬が一気に頂点へ ソリタリーキング
 ▼重賞２連勝を含む３連勝と勢いに乗って一気に頂点を目指すソリタリーキング。兄にヴァーミリアン、キングスエンブレムと文句なしの超良血。ヴァーミリアン同様５歳になり本格化を迎え、まだまだ高み目指せる実力馬だ。コースは違うが左回りの2100メートルは２戦２勝と相性のいい条件。ＧＩ初制覇へ一気に駆け上がる。 |
■大舞台で巻き返す ワンダーアキュート
 ▼昨年はＪＣダートでトランセンドの２着、東京大賞典でスマートファルコンにハナまで迫る２着と今年の更なる飛躍が期待されたワンダーアキュートだが、ここ２戦は物足りない内容。実力はＧＩクラスといっても間違いない１頭。久々で初コースのハンデはあるが、力は上位で巻き返しに期待がかかる。 |
■抜群の安定感 テスタマッタ
 ▼昨年の東京大賞典以降、全て３着以内と安定感抜群のテスタマッタ。今年はフェブラリーＳ勝ちをはじめ以前のムラなイメージがすっかりなくなり、どんな条件でも崩れず信頼度は高い。左回りは走るし、折り合いをうまくつけられれば終いは切れる馬。ここも崩れない。 |
■勢いに乗る７歳馬 シビルウォー
▼ダートグレード２連勝のシビルウォー。２勝ともに圧勝、７歳になってますます充実期に入った印象で2100メートルの距離もピッタリイメージに合う。好位につけられる先行力もあり、以前比べ自在性がでてきた。ＧIII、ＧIIと連勝してきてＧ�勝利の可能性も十分。 |
■その他では
 ▼羽田盃を制したアートサハラ。前走は芝の重賞挑戦だけに結果は仕方ないところ。血統的に距離は問題ないし、まだまだ成長が見込める３歳馬。強敵相手にどこまで戦えるか。一時の不振から完全に脱したマグニフィカ。３歳時は中央馬相手にＪＤＤを逃げ切った実力馬で、前走も強気の競馬で見せ場以上の内容。地方所属馬の大将格として真っ向勝負を挑む。 |
第12回ＪＢＣスプリント
11月5日（月）川崎競馬 第10Ｒ 19時10分発走 サラ３歳以上 地方・中央選定馬 定量 左回り1400ｍ
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スプリント路線も混戦。重賞４連勝でひと息入れ、前走は３着だが、青写真どおり本番に臨むセイクリムズン。ここにきて成長著しいタイセイレジェンドが有力馬となるが、地方スプリント界の星ラブミーチャンも負けてはいない。前走は中央の快速馬相手に早め先頭から堂々押しきる強い内容。以前の一本調子のイメージが完全に変わり、逞しさを増してきた。終い堅実の９歳馬ダイショウジェットや、近走不振も昨年のチャンピオン、スーニも立ち直れば当然勝ち負け。個性派揃いの興味深い一戦。一分半のスピード決戦、王座はどの馬に輝くか楽しみは尽きない。
■叩き一変、得意の条件でＧＩ奪取 セイクリムズン
 ▼フェブラリーＳ15着から立て直し、今春は地方の競馬場を舞台にダートグレードを４連勝。休み明けの前走こそ３着に敗れはしたが、もともと去年の東京盃でも１番人気で４着に敗れたように休み明けは走らないタイプ。今回はもっとも得意とする1400メートルで前回とデキも違う。脚質的にも川崎競馬場は向きそうな印象で、最有力候補の１頭であることは間違いない。 |
■中央の牙城を再び崩し、頂点へ ラブミーチャン
 ▼地方勢の総大将とも言える存在。前走東京盃では、タイセイレジェンド、セイクリムズンらの中央勢を降して価値ある勝利。もはや完全なるスプリンターの印象だが、千四もデビュー以後（３.１.３.４）と決して悪くはない。前々で早めに抜け出す競馬も板についており、５歳牝馬にしてなお成長し続けている印象。今回も楽しみはある。 |
■実績馬が立ち直るか スーニ
 ▼昨年のＪＢＣスプリント王者。実績からすれば当然勝ち負けのレベルだが、今年は６戦消化して（０.０.１.５）とひと息。現状はリズムを崩している感じで、急な変わり身は中間の追い切り内容からも現実味はない。小回りもプラス材料とは…。 |
■充実著しく勢いに乗る タイセイレジェンド
 ▼オープン入りしてから地方ダートグレード競走を中心に近３戦２、１、２着と安定感はピカイチ。また遠征競馬でも崩れず精神面もタフな印象。強敵と対戦することによって徐々に力もつけている感触があり、小回り1400メートルさえこなせば、今回も上位進出して不思議はない。 |
■展開向けば、波乱を演出 ダイショウジェット
▼終い一手で展開に左右される面はあるが、今回のメンバーならこの馬向きの流れになる公算は大きい。浦和、名古屋で好走していることから川崎千四も対応できそうで、得意な距離で前崩れなら直線一気に期待できる。 |
■その他では
 ひと叩きして、〔２.２.０.０〕と相性のいい川崎コースと一変の期待が高まるナイキマドリード。離されたとはいえ東京スプリント５着、さきたま杯２着とまだまだ衰えは感じない。南関東所属馬の維持を見せたい。前走も終い差を詰め善戦したオオエライジン。1200メートルはやはり忙しい印象だし、ひと息後を２度使い上昇気配。スーニと接戦をした実力馬で状態の良さを生かし食らいつきたい。 |
第２回ＪＢＣレディスクラシック
11月5日（月）川崎競馬 第９Ｒ 18時25分発走 サラ３歳以上牝馬 地方・中央選定馬 定量 左回り1600ｍ
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牝馬ダート路線はミラクルレジェンドと、クラーベセクレタの２強ムード。そこに割ってはいる新興勢力はどの馬かという構図になっている。ミラクルレジェンドは牡馬相手でもひけを取らないレースをしているし、小柄だが、どんな流れでも崩れない強みがある。クラーベも前走こそ崩れたが、地方の期待を背負って再度ミラクルに挑む。中央と、地方の意地をかけた戦い。連覇か、それともリベンジか。または驚く結末が待っているか。女同士の熱い戦いに期待したい。
■国内ダート最強牝馬 ミラクルレジェンド
 ▼久々の前走は余裕十分の完勝で連覇に向けて好発進したミラクルレジェンド。川崎コースは３着２回だが、ともに小差。気にする材料ではない。国内最強牝馬の名をさらに磐石にするためにもここは勝ち方にこだわりたいレースだ。 |
■巻き返し、王座を狙う クラーベセクレタ
 ▼昨年５着後は前走を除けば重賞で４勝２着２回と完璧な成績。前走はプラス15キロとやや余裕残しの馬体。出遅れ、落鉄と敗因がはっきりしているだけに１戦だけで軽視は禁物だ。むしろ今回は上積みが大きく、スパーキングレディーカップではミラクルレジェンドに先着と得意の川崎、マイルで逆転の可能性も十分。 |
■他の中央勢は
▼阪神牝馬Ｓを人気薄逃げ切り重賞初制覇。続くヴィクトリアマイルも見せ場十分の逃げで勝ち馬から３馬身差の７着と粘りを見せ今年に入り充実が目立つクィーンズバーン。久々のダート戦だ新馬戦はダートで勝っているように問題ないし、鞍上もＭ・デムーロ騎手なら注目しなければならない１頭。久々、初コース、ナイターなど課題は多いが思い切った逃げでアっと驚くシーンも。前走で重賞ウイナーの仲間入りを果たしたアースサウンド。メンバーに恵まれた面はあったが、しっかり勝利を掴み勢いを感じる。２歳時に全日本２歳優駿で３着。コース、距離は経験済みで見せ場以上も。ここ２戦は芝で苦戦したが、関東オークス２着など、ダートではまだまだ成長が見込めるサトノジョリー。マイル戦はイメージに合うし、今回は逃げ馬多数で差す同馬にペースも向きそう。波乱を演出するシーンも十分。プレシャスジェムズはここ３戦はいい頃の走りが見られず。マイルもやや忙しい印象で逃げてどこまで粘れるか。 |
■他の地方勢
▼前走は逃げられなかったが、２番手から粘り地方最先着の４着と健闘したエーシンクールディ。距離短縮はプラス材料で流れに乗って今回も粘りこみたい。今年は充実著しいナターレ。前走も盛岡に遠征し、芝のレースでもしっかり結果を出したように力をつけている１頭。強気の先行策で見せ場以上を作りたい。 |
 市川 俊吾 Shungo Ichikawa
［大井トラックマン］大井取材ノート担当
競馬をクールに語る若者は増えてきたが、そういう風の向きとは正反対。常に熱く、のめり込むほどの競馬優先の生活が楽しくて仕方がない。馬券は誰も思いつかない穴馬を思い切り狙う直球勝負。久々に熱を感じる存在だ。プロスポーツでは野球、楽天の大ファン。日刊競馬ＰＯＧの放談Ｉとは彼のこと!? |
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