第58回東京大賞典(GI) 12月29日(土)大井競馬 第10R 16時30分発走 サラ3歳以上 地方・中央選定馬 定量 右回り2000m ※クリックすると前3走の柱が別ウインドウで開きます。 一年が終わるのはあっという間だ。特に競馬に携わっていると365日が瞬く間に過ぎていく。ファンの皆さんも同じ思いではないだろうか。毎年新しいドラマを見続けて、一つ一つ歴史が重なっていく。そして2012年最後のビッグレース東京大賞典。 今、ダート界は勢力図が大きく変わろうとしている。絶対王者スマートファルコンが引退し、今年の帝王賞を制したゴルトブリッツは志半ばにして急死。このレースで地方競馬の代表として名勝負を繰り広げてきたフリオーソ、ボンネビルレコードも引退。新時代のスター誕生が待ち望まれる。時代の分岐点になる今回の東京大賞典。冬の寒さも吹き飛ばす熱い真っ向勝負を期待したい。 ■復活なるか トランセンド ▼久々のJBCでは3着と踏ん張ったものの、前走のJCダートは殿負けと今年は精彩を欠くレースが続いているトランセンド。ここ数戦は自身の形に持ちこめていないのは事実だが、実戦に行っていい頃の気合いが見られない気もする。昨年のJBC以来の大井で、輝きを取り戻せるか。 |
■初の戴冠へ ローマンレジェンド ▼初めてのGI挑戦の前走は4着に敗れ連勝は6でストップしてしまったが、今年重賞2勝を含めブレイクしダート界トップクラスに進出したローマンレジェンド。前走も並みいる強豪の中で堂々一番人気になったように能力は誰もが認めるところ。今回は乗り慣れた岩田騎手に戻り反撃。 |
■王者への階段、もう一つのタイトル奪取 ワンダーアキュート ▼春は物足りないレースが続いたワンダーアキュート。JBCではひと息後、マイナス21キロもあり人気を落としていたが、終わってみれば2着に5馬身をつける快勝で初のビッグタイトルを手にした。反動が心配された前走は21キロ体を戻し2着を確保。やや成績的にムラはあるものの、実績・実力は屈指の存在。昨年スマートファルコンに肉薄した舞台で2つ目のビッグタイトルゲットとなるか。 |
■まだ譲れない エスポワールシチー ▼JCダートではハイペースで逃げ最後は失速したが、今年はかしわ記念、南部杯勝ちを含め前走以外は全て掲示板を確保し7歳になっても衰えを感じさせないエスポワールシチー。スピードタイプで距離延長に不安はあるが、過去大井の2000mは2戦2着2回と相性は悪くない。過去2回帝王賞のようなレースができれば残り目も十分。 |
■JDD勝ちの舞台で巻き返す ハタノヴァンクール ▼4連勝でJDDを勝利したハタノヴァンクールだが、古馬と対戦したここ2戦はひと息の内容。ただ前走は後方から上がり3番目のタイムで良く追いこんでいたし、徐々に古馬のペースにも慣れてきたはず。人気はないだろうが、スムーズに追走し前がもつれれば波乱を演出も。 |
■伏兵として侮れぬ ナムラタイタン ▼秋はリズムが悪いナムラタイタン。今回は初コース、初距離など課題が多いが、年齢を重ねズブくなってきているぶん距離延長は悪くない材料かもしれない。 |
■万感の想いを背に、最後の真っ向勝負 フリオーソ ▼これまで地方競馬の雄として中央勢と好勝負を繰り広げてきたフリオーソも今回が引退レース。8歳まで衰えることなく数々の実力馬と互角以上に戦い続け、言うまでもなく歴史に残る名馬といっていい。今回はかしわ記念以来のレースで正直厳しい面もあるが、今までも常識を覆す走りを見せてきたフリオーソだけに何かやってくれるんではないかと期待は高まる。大井2000mはJDD勝利、帝王賞2勝など相性のいいコース。有終の美を飾ってほしいものだ。 |
■大井総大将として、もう一度意地を見せたい ボンネビルレコード ▼帝王賞勝ちを含め長く一線で活躍を続けてきたボンネビルレコードもこれが引退レース。フリオーソ同様地方競馬の意地として交流レースに真っ向から挑んでいった名馬だ。2008年以降勝ち星からは遠ざかっているが、10歳になった今年も南関の重賞では掲示板は何度も確保し懸命に追いこんでくる姿は、胸を熱くさせ、同時に改めてボンネビルの凄さを感じさせてくれる。的場文男騎手を背に大井競馬場での最後の走りを目に焼き付けたい。 |
市川 俊吾 Shungo Ichikawa [大井トラックマン]大井取材ノート担当 競馬をクールに語る若者は増えてきたが、そういう風の向きとは正反対。常に熱く、のめり込むほどの競馬優先の生活が楽しくて仕方がない。馬券は誰も思いつかない穴馬を思い切り狙う直球勝負。久々に熱を感じる存在だ。プロスポーツでは野球、楽天の大ファン。日刊競馬POGの放談Iとは彼のこと! |
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