第59回東京ダービー(SI) 6月5日(水)大井競馬 第11R 20時10分発走 サラ3歳オープン 定量 右回り2000m ※6月1日現在の想定メンバー ※クリックすると前3走の柱が別ウインドウで開きます。
先日、武豊騎手騎乗のキズナが大盛況のなか日本ダービーを勝利したが、われわれにはまだそれに引けをとらない大舞台が残っている。 そう、南関東3歳クラシックの大一番東京ダービーが6月5日に行われる。 今年で59回目を迎える東京ダービーは役者も揃い実に楽しみな1戦になりそうだ。 京浜盃を完勝し、主役を突き進むと思われたジェネラルグラント。しかし、羽田盃ではアウトジェネラルがリベンジを果たし一躍主役へ。道営時代から一貫して王道路線を歩んできた2頭が、再び本番で凌ぎを削る。また近年道営出身馬に押されがちのクラシック路線だが、大井、船橋と地元デビューから実績を積み重ねてきたソルテ、アメイジア、インサイドザパーク。3頭とも早い時期に地元でデビューし、着実に力をつけ重賞をタイトルを手にし本番に臨んでおり、対道営出身馬という構図も興味をひく。そして東京プリンセス賞の覇者カイカヨソウが牡馬相手に参戦と様々な視点で今年の東京ダービーは楽しめることは間違いない。昨年は新進気鋭の森下厩舎所属の2頭がワンツーという快挙を達成したが、今年はどんなドラマが待っているか。今から待ち遠しい。 ■2冠へ向け視界良好 アウトジェネラル ▼羽田盃を制し2冠を目指すアウトジェネラル。京浜盃ではジェネラルグラントに離されたものの直線は良く伸びていたし、当日のパドック気配は明らかに前走以上だった。羽田盃は前半かなりのスローペース。それを3番手で折り合い、直線は36秒2の上がりタイムを繰り出し、2着に最後は抑える余裕を見せ4馬身差をつける完勝劇。強さだけが際立った一戦だった。距離延長も問題なく、2冠へ向け視界は良好だ。 |
■再び主役へ、雪辱を期す ジェネラルグラント ▼羽田盃の前哨戦、京浜盃で2着のアウトジェネラルに3馬身差をつけ快勝。今年の南関東クラシックはこの馬を中心に動いて行くと思われた。しかし当日は馬体重10キロ減で、パドックでのイレ込みも目立ち京浜盃時に比べ気配はひと息。道中の行きっぷりも悪く、直線も本来の伸びが見られずまさかの4着と敗れた。レース後の陣営のコメントにあったように敗因はおそらく直前のオーバーワークが影響したか。しかし、高い能力を持っているのは証明済みで、陣営も本番はきっと立て直し巻き返してくるはずだ。リベンジを目指す。 |
■自分の形で、大逆転を狙う インサイドザパーク ▼堅実な末脚で京浜盃、羽田盃共に3着のインサイドザパーク。船橋デビューの生え抜き。牡馬にしてはそれほど大きくはないが、タメれば確実に伸びる末脚でここまで重賞2勝と着実に王道路線を歩んできた。ここ2戦は離された3着だが、しっかり伸びを見せているし、折り合いのつくタイプで距離延長も苦にしないだろう。前が流れれば一発があっても驚かない。 |
■重賞連勝の勢いで一気に頂点へ アメイジア ▼重賞2連勝と勢いに乗って本番に臨むアメイジア。流れに乗れず消化不良だった京浜盃を除けばまだ3着を外していない堅実派。レース運びにも自在性があり、早めに動ける脚もある。京浜盃時とは違ったレースを見せてくれそうだ。 |
■地元のエース。逆転狙い戴冠を 今季も安定 ソルテ ▼地元デビューで、重賞2勝。大井所属3歳馬のエースとしてクラシック戦線を戦っているソルテ。京浜盃はひと息後でプラス13キロの影響もあり伸びを欠いたが、絞った前走は強気の競馬で2着と変わり身を見せた。陣営も認める高い能力とセンス。レース巧者でペース不問の自在性は大きな武器で、羽田盃4馬身差を逆転の余地は秘めている。 |
■女王参戦、牡馬相手でも能力通用 カイカヨソウ ▼連勝ストップとなった桜花賞から、見事に立て直し東京プリンセス賞を制したカイカヨソウがダービーに参戦。桜花賞では行きっぷりひと息だったが、大井コースに変わり道中の手応えも良く先に抜け出しを図るイチリュウを内から一気に差しきる勝利。勝ち時計は平凡だが、勝ちっぷりは文句なかったし右回りもいいようだ。牡馬との力関係が鍵となるが、道営時北海道2歳優駿ではアウトジェネラル、ジェネラルグラントに先着しているように能力は引けを取らない。川島厩舎3歳の牡牝エース対決は非常に楽しみだ。 |
市川 俊吾 Shungo Ichikawa [大井トラックマン]大井取材ノート担当 競馬をクールに語る若者は増えてきたが、そういう風の向きとは正反対。常に熱く、のめり込むほどの競馬優先の生活が楽しくて仕方がない。馬券は誰も思いつかない穴馬を思い切り狙う直球勝負。久々に熱を感じる存在だ。プロスポーツでは野球、楽天の大ファン。日刊競馬POGの放談Iとは彼のこと! |
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